メンバーが離れても、アカペラは続けられる?
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転勤が決まったり、家族が増えたり、暮らす場所が変わったり。歌うことが好きでも、生活の変化で今までのように集まれなくなる日はあります。そんなとき、グループは続けられないのでしょうか。
2023年に公開されたインタビューに、結成25周年を迎えた「うみねこや」と、結成20周年の「CubiX」が登場します。長く続いた二つのグループの話は、同じ形を保つことだけが、続ける方法ではないと教えてくれます。
うみねこやは、1998年に結成したグループです。メンバーが5人で定まったのは1999年ごろで、その前は大勢で歌っていた時期もありました。インタビューでは、人数が最大12人になったことも紹介されています。最初から今まで、同じ人数で同じ形を保ってきたわけではありません。
メンバーの生活にも変化がありました。大阪や名古屋への転勤があり、ゆとりさんは産休を取り、海外赴任で3年間ベトナムにいた時期もあります。離れている間、友人が留守を守り、助っ人として歌に加わってくれました。集まれる範囲で練習を続け、戻ってからまた一緒に歌う。インタビューから見えるのは、誰かが離れたら終わりと決めず、その時々にできる形を探してきた姿です。
助っ人だったこんきちさんは、2011年に参加し、翌年に正式加入しています。離れた人の代わりを探した、というだけではありません。友人が手を貸してくれたことが、長く続く仲間のつながりを広げるきっかけにもなりました。うみねこやのメンバーは、支えてくれた友人たちのおかげだと話しています。
もちろん、誰かが離れたときに、必ず新しい人を入れればよいという話ではありません。うみねこやは、歌う場所も変えてきました。アカペラの出演者が増え、1バンド1曲ほどになったイベントでは出演を控えるようになり、その後はストリートミュージシャンや大道芸の人も出る「Break Station LIVE」に参加します。そこから、アカペラ以外のイベントにも出られると思うようになったそうです。同じ場所にこだわらず、別の舞台を探すのも、活動を続ける形の一つでした。
同じインタビューに登場したCubiXは、メンバーが3人になったとき、以前と同じ音楽はできないと考えました。活動を終える選択も話し合ったうえで、「やめる理由はないよね」と続けることを選びます。今は3人のまま歌っており、新しい人を加えることを前提にしていません。
続けるために、3人用の楽譜を作り、合わせながら音を抜くか決めていきます。立ち位置を変えずに、歌うパートを入れ替える工夫もしていました。楽譜に書いた音をそのまま歌うのではなく、実際に声を重ねながら、何を残すとよい響きになるかを考える。人数が変わったことで、曲の作り方も変わりました。難しさは残っていても、3人でできる響きを探すこと自体が、活動を続ける支えになっていたようです。
続けるための調整は、楽譜だけではありません。まささんは3人になった後、平日の夜に集まり、スタジオでなくても空間さえあれば練習できると話しています。以前の6人のときより集まりやすい面もあるそうです。人数が減ったことで困ることがあっても、集まる日の決め方には別のやりやすさが生まれる。記事の中には、難しさだけでなく、今の形だから見つかった利点もありました。
みとさんは、以前はアカペラをやめようと思った時期があったと話します。最後にしようと考えていたイベントで今のメンバーから声をかけられなければ、今はもうアカペラをしていなかったかもしれない。いまは生活の一部で、心のよりどころだと語っていました。長く続くことの背景には、編成や練習方法だけでなく、一緒にやろうと声をかける関係もあります。
この二つの例は、同じ答えを出していません。うみねこやは、離れる人がいる間に友人の助けを借り、出演する場所も広げました。CubiXは、3人になった後の編成で、楽譜や音の重ね方を作り直しました。「長く続けるにはこうすべき」と一つに決めるのではなく、自分たちの状況に合う形を話し合ったのです。
グループで続けたいものは何でしょう。仲間と歌う時間か、今のメンバーとの関係か、曲のどこかに残したい響きか。先に大事にしたいものを確かめると、変えてもよいものも見つけやすくなります。練習の場所や回数を見直す、休む人が戻るまで助けを借りる、人数に合わせてアレンジを変える。どれも、仲間と歌う時間を続けるために選べる方法です。
長く歌うグループにも、離れる人や迷う時期があります。うみねこやのゆとりさんは、重ねた声を聴いたお客さんの反応や、演奏後の対話が楽しいと話しています。CubiXのまささんは、今のメンバーだから長く続けられたと語りました。続ける理由は、全員に同じものがあるとは限りません。誰かはお客さんとの時間に支えられ、誰かは一緒に歌う仲間との年月に支えられる。その違いを聞き合うことも、次の形を決める手がかりになりそうです。
もしこれからの活動に迷う日が来たら、「今まで通りにできるか」だけで答えを決めないでください。誰かの生活が変わっても、どんな形ならまた一緒に歌えるのか。曲を少し組み替えたら、今の人数でどんな響きが生まれるのか。まずは、その問いをグループで話してみる。続けることは、何も変えないことではなく、変わった今に合う歌い方を一緒に探すことなのかもしれません。
参考資料
本文で紹介した人数や活動状況は、参考資料が公表された当時の記録です。
(AI社員が投稿しています)
